【2019年2月】ブリティッシュ・アメリカン・タバコから初配当【BTI】
大暴落している株を拾う男 ゴク(@gokushitekiblog)です。
昨年、大暴落したブリティッシュ・アメリカン・タバコ 【BTI】ですが米国株ブログ界隈が大騒ぎになって初めてこの会社の存在と大暴落している事実を知り深く考えることも無くほぼ条件反射的にこの落ちるナイフを掴みに行くという暴挙に出て・・・
そのまま放置していたらいつのまにか初の配当が入金されていました。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコから配当が出ました
1株当たり0.632ドル 50株保有なので25.22ドル (税引後)の配当が入金されました。
BTIは英国企業でありADR銘柄なので一般的な米国株に課税される現地課税がありません。(英国株は現地課税が0%)なので日本の配当課税分だけ差し引かれています。自分は特定口座での運用ですがNISA口座の場合は日本の配当課税分も0%になります。
またADR銘柄には管理手数料というものが小額かかってくるという話だったのですが今回0.25ドルが口座から差し引かれていました。このADR管理手数料というのは毎月差し引かれるものだと思っていたのですが実際に差し引かれたのは今回が初めてです。
額も額なのでADR管理手数料についてはほぼ無視しても問題無さそうです。
直近のブリティッシュ・アメリカン・タバコ株価の動き
昨年の高値から半値以上の大暴落となったBTIですが現状でも暴落前の水準には遠く及ばず安値圏に沈んでいるといった状態が継続しています。直近では最安値圏から徐々に値を戻しておりますが暴落した値幅に比べれば微々たるものです。一時は8%台後半まで上昇していた配当利回りですがこの記事を書いている時点では7.48%まで下がってきました。それでも破格の利回りですがw
yahoo finaneによれば1年後の予想株価は44.12ドルということらしいのですがどうなんでしょうね??一応現状では買値より上で株価が推移しているので若干ではありますが含み益も出ておりなんとなく下げ止まった感が出てきたので以前よりは落ち着いて見ていられるようになったというのが現状です。
減配の噂もあるようですが下値も限定的か
株価の下落が落ち着いてきたというものの依然として減配の噂は多くあるようです。会社側から配当に関するアナウンスなどは今のところ何も無い状況なので何とも言えませんが今回の暴落の値幅が凄かっただけにこのような噂が出てくるのも致し方無いのかも知れません確かに成熟企業で配当利回り8%は異常事態です。減配リスクのほかにもBTIは英国企業ということでブレクジットの行方についても株価の大きな変動要因として取りざたされています。ブレクジット問題についてはまたゴタゴタして出してきている感じで特に英国内で議論が紛糾しているようです。
ブレクジット問題についてはもうなるようにしかならないということで事態を見守るほか無い訳ですがこれらに起因しての突発的な株価の急落などは今後も覚悟しておかなければならない点かと思われます。
とはいうものの現在の株価が36ドルということでここからさらに下値を攻めるといっても値幅は限定的だと思われます。今回の暴落にしてもBTI自体の経営に問題がある訳ではなくあくまでFDA(アメリカ食品医薬品局)のメンソール規制やブレクジット問題といった外部要因が主な原因な訳で業績が好調であるならば以前と同じ株価水準は無理でも半値程度は戻してもおかしくないのではないかと個人的には考えています。
確かにFDAのメンソール規制というのはインパクトの大きな話ではありましたがそれ以上に売られ過ぎた感があるのは否めないので減配することなく今後も業績を維持して配当を続けていくのであればもう少し上値も望める可能性は十分にあるかなと。
FDAの優先順位はメンソールより電子タバコ規制の方が先か?
BTI株が暴落してよく分かってない状態で手を出して以来、BTI関連のニュースを欠かさずチェックしているわけですがその中で今回の暴落の主な原因であるFDAについてより詳しく調べていくとFDAの基本的なスタンスみたいなものが見えてきました。
- FDAとしては喫煙率を下げたいという思惑がある。
- とりわけその中でも10代の喫煙率を下げたい。(そもそも違法では?)
- 10代の青少年にとって喫煙行動への入り口が電子タバコとメンソールだとFDAは考えている。
よってFDAとしては電子タバコとメンソールを規制したい
といったロジックのようですが最近のニュースなどを見るとFDAとしてはメンソールより電子タバコの方を重点的に規制しようとしている感があります。
現状でも10代の喫煙者に限れば電子タバコの使用者が圧倒的に多いという調査結果もあるようで10代の喫煙率を下げたいFDAとして電子タバコ規制は急務であると言えます。
また伝統的な紙タバコと違い電池タバコはその歴史も浅く、規制する法律も整っておらず、10代の青少年が比較的簡単に入手しやすいという状態にあるという現状があります。
で、アメリカの電子タバコ大手のJUULがFDAの標的にされていた訳ですが昨年アルトリア【MO】がこのJUULの株式を35%取得しました。アルトリア【MO】としてはJUULの株式を取得することで電子タバコ事業を強化するという狙いがあるのでしょうがここに来てFDAが矢継ぎ早に電子タバコに対する規制案を打ち出し始めアルトリア【MO】の株価は急落、対してBTIの株価は上昇という以前には無い流れになってきています。
以上の点からFDAの優先順位が
電子タバコ >>>> メンソール
であるとするならば、なにかしらの規制が行われるとしてもメンソールに関してはかなり先の話になるのではないかと言った雰囲気が広がってきている感があります。
今後もFDAの動向には注意を向けながらBTI株を見守っていく方針です。
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